さいとー・ま

さいとー・ま

さいとう・まの。おしごとは manoestasmanoあっとgmail.com (あっとを いれかえてください)まで。

テキストマイニングへの道06――トピックモデルとの格闘4

hunihunisaito.hatenablog.com 前回の続きです。今回は、前回よりも元データを増やしていろいろよさそうな分析をしてみようと思いました。そのために知ったことをいろいろとメモしていこうとおもいます。最初は、google colaboratoryでやっていたと思いこん…

ラカンからイリガライへ

横田祐美子(よこた・ゆみこ)の「意味の流動性とふたつの唇ーーイリガライにおける叡智的なものと感覚的なものの交差」(2023)日仏女性研究学会『女性空間』40: 65-72. を読んだので、ファンレターを書く。個人的には、バトラーの記述の位置づけをきれいに…

テキストマイニングへの道05――トピックモデルとの格闘3

hunihunisaito.hatenablog.com 前回の続き。可視化と単語リストとそれぞれの割り当てを出すためのスクリプトをそれぞれ一般化して保存しておく。 可視化 #pandasはデータフレーム操作、MeCabは日本語形態素解析ライブラリ、reは正規表現ライブラリ、CountVec…

テキストマイニングへの道04――トピックモデルとの格闘2

はじめに 前回の続き。 前回に引き続きジュピターノートブックで作業している。 今回はwindowsであるからこその間違い(バックラッシュか円マークかスラッシュかなど)があるかと思ったが、そんなことはなく実行するディレクトリを変える必要があったことが…

リッチ『女から生まれる』読書会20

メモ 工場から女性を家庭に持っていこうとした産業革命時代に、聖書の記述が使われたから「神から与えられたものの力」と言っている。 工場労働が女性にとって多かったけど家庭での労働が多かった。 1851年、71年、91年のイギリスの国勢調査では、女性の有業…

テキストマイニングへの道03――トピックモデルとの格闘1

はじめに 今回は念願のトピックモデルをしていきたいと思って行った格闘を記録しておく。特に有用な知見はないと思うので、期待しないように。トピックモデルとは、データがどういうジャンルの話をしているかをグループ分けしてくれるものだと思う。まだ、何…

障害学02――障害と紛争についての文献

障害と紛争についての文献をリスト化する。1. 吉田惠子(よしだ・けいこ), 2014, 「教育・保育関係のクレーム対応・紛争解決に関する考察」高崎健康福祉大学博士論文, pdf: https://gair.media.gunma-u.ac.jp/dspace/bitstream/10087/8575/4/Yoshida%20Keik…

ブラックフェミニズムの思想07

パトリシア・ヒル・コリンズの本の第一版の序文の第7段落 Oppressed groups are frequently placed in the situation of being listened to only if we frame our ideas in the language that is familiar to and comfortable for a dominant group. This re…

ラカン『フロイトの技法論』01

ラカン『フロイトの技法論』のメモ。 5ページの ランガージュ 3. Au fig. Manifestation du réel ou de l'imaginaire considéré comme un ensemble de signes porteurs de signification.科学では現実は捉えられない。 演繹では捉えられない。 ランガージュ…

ブラックフェミニズムの思想06

パトリシア・ヒル・コリンズの本の第一版の序文の第六段落。 Second, I place Black women’s experiences and ideas at the center of analysis. For those accustomed to having subordinate groups such as African-American women frame our ideas in way…

リッチ『女から生まれる』読書会19

リッチ『女から生まれる』読書会19 第二章第三節政治的、とはどういう意味だろうか。いろんな目的、目指している方向性があるのだ。 唯一の目的にのみそうことができないのは何か?→理想と現実の力=公私二元論(理想としてどこに女がいるべきかと、実際に女…

ブラックフェミニズムの思想05

パトリシア・ヒル・コリンズの本の初版の序文の第五段落 I felt that it was important to examine the complexity of ideas that exist in both scholarly and everyday life and present those ideas in a way that made them not less powerful or rigoro…

ブラックフェミニズムの思想04

パトリシア・ヒル・コリンズの本の初版の序文の第四段落 I share this part of the context that stimulated this book because that context influenced my choices concerning the volume itself. First, I was committed to making this book intellectua…

ブラックフェミニズムの思想03

パトリシア・ヒル・コリンズの本の初版の序文の第三段落 This book reflects one stage in my ongoing struggle to regain my voice. Over the years I have tried to replace the external definitions of my life forwarded by dominant groups with my ow…

リッチ『女から生まれる』読書会18

リッチ『女から生まれる』第二章 メモ怒りが母性を壊すと考えられる。 But the force both of the ideal and of the reality is so great that, clearly, it serves no single, simple purpose. Such remarks would serve no useful purpose. そのような発言…

カテゴリーミステイク01イントロダクション

plato.stanford.edu https://plato.stanford.edu/entries/category-mistakes/ Category mistakes are sentences such as ‘The number two is blue’, ‘The theory of relativity is eating breakfast’, or ‘Green ideas sleep furiously’. Such sentences are…

リッチ『女から生まれる』読書会17

リッチ『女から生まれる』についてのメモ。 第二章。・仕事をせざるを得ない母 現実に即している→子の世話をしなければならなかった。ニーズがあった。 褒めたたえられるからやっているというより、やらざるを得ないからやっていた。 「12歳から25歳の子ども…

ブラックフェミニズムの思想02

2段落 As my world expanded, I learned that not everyone agreed with them. Beginning in adolescence, I was increasingly the “first,” or “one of the few,” or the “only” African-American and/or woman and/or working-class person in my schools,…

ブラックフェミニズムの思想01

パトリシア・ヒル・コリンズの本の一部を訳していきます。 初版への序文 1段落 When I was five years old, I was chosen to play Spring in my preschool pageant. Sitting on my throne, I proudly presided over a court of children portraying birds, f…

障害学01

障害学について勉強する連載の記念すべき第一回。 はじめに 2年前ほどに障害者差別を受けた。2年間それを問題にしてきたが、いまだにしっかりとした対応をされていない。 もはや、現状の理論的状況のまま人任せにしても無駄と悟った。それゆえ、学術的な成果…

機知って何でしょう?

機知って何でしょうか? 精神分析畑で育てられてしまった人は必ず触れることになる「機知」。特にラカン派にとっては、ラカンがフロイトの『機知』を重要と考えていたこともあって、避けては通れないものでしょう。 今回は、「機知」とは何かということを探…

リッチ『女から生まれる』読書会16

メモのまま2章 1段落 ・サンガーの悪い話。 『ホワイトフェミニズムを解体する』でもサンガー批判がでている。 ごりごりの優生思想家。 ・birth control の訳抜け。→産児調整/産児制限のアドバイス ・a life の訳抜け。→若い女なら誰でも想像する生活とは全…

リッチ『女から生まれる』読書会15

メモのまま。 ・第五章 家庭に閉じこめられた母性 domestication of matherfoodなので、何と訳すべきかは難しい。・まとめ1 マルクス主義は経済だけが性支配の原因と考えているけれど、問題なのは家族であって母と子の関係である。左派も右派も同様に母の力…

リッチ『女から生まれる』読書会14

146ページ 訳ミス Prepatriarcal なので、父権的宗教ではなく、前父権的宗教 147ページ 訳ミス Prepatriarcal なので、父権的思想ではなく、前父権的思想前父権的社会では、さまざまなものに女性を結び付けて崇拝していた。これは、その時代の女性の力が高く…

リッチ『女から生まれる』読書会13

メモのままです。140ページ、6節から。技術を男のものとみなしすぎというプレシアードによる批判 女の力を重視することの危険と希望。 身体の自己制御をポジティブに捉えるか、出産の力を女の力と捉えるかというのは大きな違いである。 妊娠・出産を重要視し…

リッチ『女から生まれる』読書会12

メモのままです。訳127ページデイヴィスの評価。現在の家父長制に対する神話として、評価できる。 デイヴィスの本の内容が不明。 男は物理的なものしかできないのに対して、女は物心のどちらもできるという主張。それをリッチは神話として、評価している。Ja…

リッチ『女から生まれる』読書会10

メモのままです。124ページから。 第四章第二節から。ブリフォールトのまとめ。 ブリフォールトによる父権制への否定的な評価や、その資料の重要性をリッチは高く評価しつつ、資料の分析以外の主張についてはリッチは否定的に評価をしており、女性において知…

リッチ『女から生まれる』読書会09

メモのままです。エンゲルスの母系制から近代資本主義により父権制にいたるという考え方がある。 バッファオーフェンからでてきた母権制の議論ではあるが、バッファオーフェンとしてはステレオタイプ的なジェンダー観を持っている。古代宗教の女神たちへの信…

リッチ『女から生まれる』読書会08

第4章に入りました。メモです。女性は言葉の上で残されていなかった。 歴史学ではなく、人類学から見ていくことで、西洋母親の力を認めないこととしての自己犠牲をとらえている。 非西洋社会には母権制があるということを主張している。 母親の力を認める時…

リッチ『女から生まれる』読書会07

今回はメモのまま掲載します。 前回→hunihunisaito.hatenablog.com 明確な差別的なものだと男たちも真剣に向き合わざるをえない。 優遇されている(神聖か、ポストフェミニズムにおけるフェミニズム) あいまい、両義的な建付けで女性が神聖であるとして 隠…