さいとー・ま

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さいとう・まの。おしごとは manoestasmanoあっとgmail.com (あっとを いれかえてください)まで。

リッチ『女から生まれる』読書会16

メモのまま

2章
1段落
・サンガーの悪い話。
『ホワイトフェミニズムを解体する』でもサンガー批判がでている。
ごりごりの優生思想家。
・birth control の訳抜け。→産児調整/産児制限のアドバイス
・a life の訳抜け。→若い女なら誰でも想像する生活とは全然違う。
・”I am not passionate”「私は激しくありませんけれど」
熱心ではないけれど。I am not passionate about anything などの用例が多い。
・読みたいリッチ
制度化された母性と制度化された異性愛
自然にふるまいながら、おのずから起きているようにしながら、役割を果たせという命令。
自然ならば役割を意識しなくてもいいのに、自然であるような役割をやらされる、ロールプレイ。
母性は本能に帰着されがちだけど、そのように振舞うような役割を負わされている。
「制度化された」という表現は役割を表していると同時に、強制性を表している。いろんなところに適応されている感じがでててよい。
・「彼女」はサンガーではなく、忠告を求める人のこと。つまり、忠告を求める人の言葉が引用される。
・子を無制限には持てない(母)が、性交には応じないといけない(妻)という役割。
避妊を求める。自らの身体のコントロールのためという意味もあれば、役割の矛盾から来ているところもある。
サンガーに手紙を書いた勇気を得たのは、何ゆえかという、ことが課された義務からかもしれない。個人のコントロールのためかもしれないが。
・ロマンスより素敵なことを考えていただろうか?とその人の背景を知ろうとする疑問文。


2段落

原文42

制度の内側での選択であって、片方が選ばされ、片方がブロックされている。
・普遍的に知れ渡っている→普遍的と自らを提示する
制度が全員に関係しているといいながら、女性を制約するように機能している。男の利益になるようになっている。さらに、婚外出産や女性の同性愛も排除する。
・「実体」→reality→現実
・母性の制度
産んで育てているからといって、母性とみなされるわけではなく、単婚の中で異性愛女性に規範としてあるとみなされているもの。
フェミニズムのなかで82年ぐらいにmothering thoughtという題名で母親業、マザリングという言葉を使って、担ってきた、担わされてきたケア労働を中性的に発掘するのではなく、女性たちがやってきたことを確認することに政治的意義を見出す。不可視化されて無視されてきたものを中性化しないことを決定している。

・channel
The experience of maternity and the experience of sexuality have both been channeled to serve male interests
経験が伝わるならば、母から娘へあり方が伝えられてきたということを言っている。

3段落
・制度化された異性愛
ある時代では女性を性的な存在とみなし、ある時代では性的主体とせず、今という時代では西洋では解放されている。時代に応じて変わっているが、男の利益になるようにさせられる。女同士の愛を排除する。
性革命の1960年代の後半の流行。婚外交渉をすればいい。ラディフェミ「性革命は男性の新たな規範、中絶もできないのに」
109ページに批判をしている。
・制度化された母性
女に自分以外のためのことをさせる。嫡出のみの母性を神聖とする。
・中国の革命の禁欲の塊とみなされた女性とは?
・relationが依存と訳されている

4段落5段落
ハンプシャー
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpp/25/0/25_4/_pdf/-char/ja

イプセン
ヘンリック・イプセン - Wikipedia

・ヘッダ・ガーブレル
ヘッダ・ガーブレル - Wikipedia

父権制の維持には、母性、異性愛、女性が疑問を持たないことが必要とされる。女性が自立することは社会への脅威と考えられてしまう。
・50人の先人ではなく、150年以上前から
・アーメッドのハンマーの共鳴性のハンマーという問いによって、規範を破壊すること。
・no differentiation of feeling and therefore no point of attachment
感情の区別がなくなり、変化がなくなり、愛着の対象が失われる。
・「種」や「家族」に貢献するものとして女性を考えると自白している。そして、おそらく男性たちが男性たちの代わりとしての「種」や「家族」の利益になるようにしていると考えている。そして自分たちをすべてとずらすことで、すべてのためにすべてのひとが奉仕するべきだと考えて押し付ける。
・「母性や異性愛が制度として確立されていなければ、父権制は存続できない」って紙に書いて日本中の壁に貼っときたいですね。