リッチ『女から生まれる』22

リッチ『女から生まれる』読書会。
hunihunisaito.hatenablog.com

集まれないことの問題。
労働者階級も新しいアパートでは集まれず、中産階級では郊外に住んで孤独になる。
イギリスの高層アパートは労働者階級が詰め込まれたりすることもある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%83%AF%E3%83%BC%E7%81%AB%E7%81%BD
イギリスのタワー型アパート火災

economic forces, political opression?
どうやらここでのforcesは影響とか要因という意味であるようだ。
「経済的な要因、経済的要因 economic forces / economic circumstances」（PDF:
https://www.mlit.go.jp/common/000214955.pdf） などの用例がある。

この無力な責任は、生計を稼ぐよりも重い負担である。なぜなら、economic forces, political oppression が貧困や無雇用の背後にあるから（or それらは貧困や無雇用の背後に隠されているから）という筋立て。
無力な責任とは、恨むことが正当化されない子どものために働くことになることの精神的負担のこと。
生計を稼ぐことが貧困や無雇用と対応している？
貧困はある地域では政治の問題と思ってくれるけど、母親業は個人の問題としてしかみなされないからより重いと言われる。
「この無力な責任（母親の精神的負担）は、生計を稼ぐことよりもさらに重い負担である。なぜなら、貧困や失業についてなら、その背後に経済的要因や政治的圧力があることが認識される（－－だからまだ個人化されにくいーー）けれども、子育てがうまくいかない母親については、それが端的に母親個人の問題だとみなされるからである。」→これだ！！

資本主義によって核家族の性別分業ができるというけれど、それは資本主義でははなくて、家父長制の問題ではないか？社会主義国にもあるから。
資本主義の労働における男の不満をいやす女という構図で家庭内暴力が正当化される。
なんで女に押し付けるかは問いになる。
資本主義が家父長制のもとで女にただ乗りする必然さが少ない。
家父長制は人類学的いみで使っていることに注意！