さいとー・ま

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リッチ『女から生まれる』読書会19

リッチ『女から生まれる』読書会19
第二章第三節

政治的、とはどういう意味だろうか。

いろんな目的、目指している方向性があるのだ。
唯一の目的にのみそうことができないのは何か?→理想と現実の力=公私二元論(理想としてどこに女がいるべきかと、実際に女をどこに限定するか)
空間を単に分けるだけではなく、よりいろいろな悪さを果たしている。
ここからこそフェミニズムが生じるきっかけができるという目的もあった、という説も出たが、むしろ、いろいろな悪いことをしているというのがありそう。
単に分けるだけではなく、悪いことをしている。

理想は、理想の母親像のこと、現実は男の世界から切り離されたこと。

昔(アメリカ合衆国の「開拓時代」)は生産単位が家でいろいろなしごとをしていたのが、職場が家から工場でいろいろな仕事をするようになった。それによって、育児と仕事が分離した結果、育児への不都合と男性権力への脅威が生じて、女性は家に閉じこめられた。

生産単位が家だった時代には、使用人がいて子育てを担っていたはずで、働き先が工場になることで使用人になっていた人も家庭を作成して分離された可能性がある。分離、独立により育児の協働が難しくなっていく?

女の労働が男性の労働を脅かすという価値観は、男性中心の労働組合の考え方の典型。

子どもと夫を安泰にさせるという使命をもたされた女性。
男には子どもの世話の使命がないから、女を工場から連れ戻すしかないとされた。
女が低賃金にされた原因は?
理念や理想が機能していることにリッチは注目している。
ここのはなしがしたかったのだな。
女が浪費と結び付けられる。
子どもの人道主義的な配慮についても、背景があったかも。
子どもの労働の禁止は福祉としても語られるが、父権制の維持としてもとらえられる。
家庭に閉じこめる歴史として捉えることの重要性。
19世紀前のことの位置づけに疑問がある。母と子が家庭のなかに隔離されていなかったのは確かだが、そこだけをかんがえるだけでいいのか?

神から与えられたものの力は、アダムやイブなどのはなしなどを念頭においているのかもしれない。