さいとー・ま

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リッチ『女から生まれる』読書会09

メモのままです。

エンゲルスの母系制から近代資本主義により父権制にいたるという考え方がある。
バッファオーフェンからでてきた母権制の議論ではあるが、バッファオーフェンとしてはステレオタイプ的なジェンダー観を持っている。

古代宗教の女神たちへの信仰から、古代ユダヤからの父権制への移行という論陣をはった、詩人のロバート・グレイヴス『白い女神たち』とは別で、文化人類学のバッファオーフェンとブリフォールトを比較している。
バッファオーフェンはアマゾニズムから母権制、そして父権制という段階を考えていた。
男には肉体サイドと精神サイドがあって、動物と肉体サイドを共有している。その肉体サイドの話として母性がある、とバッファオーフェンはいっている。
「夜、窓に映る一枚の絵を見ているような気にさせる。」(123ページ)※かっこいい
実生活:material life 、観念という宗教に対する俗世という意味と思われる。
実生活の流動性:transience of material life(物質的生のはかなさ)不滅性との対比。